原料の産地、収穫時期、保存環境によって微妙に異なり、糸や生地もそれに準じます。そして、光(自然、人工問わず)によって白く退色します。また、その色素は洗濯を繰り返す事 により夾雑物が次第に薄れて、白色に近づいてゆきます。生地表面に見られる黒いツブツブは植物の破片(綿では綿実、綿糟と称する)であり、生成を作る上では避けられず、逆に特 有の見た目を形成しています。 精錬(漂白等)していない分、臭いも特有なものがそのまま残っています。産地、水分、夾雑物の中の有機的な成分がその臭いの元です。これは湿度が高いと感じやすいですし、逆 に低ければ感じ難いようです。臭いも色素と同様に洗濯を繰り返す事により次第に薄れてい きます。