株式会社みすず書房(みすずしょぼう)は、哲学、科学、心理学、現代史、西洋史、社会学などの専門書を中心にした出版活動を行う学術出版社である。旧社名は美篶書房[1]。 概要[編集] 1945年(昭和20年)秋、復員した小尾俊人が、かつての同僚で戦友の和田篤志に「出版社か農業をやろう」と呼びかけたのが創業のきっかけである。最終的に出版社を設立することとなり、設立発起人を募り、1945年12月に山崎六郎や清水丈男と創設創業の申し合わせをおこなった。 創業出版は、1946年(昭和21年)7月の片山敏彦『詩心の風光』で、当初の社名は美篶書房であったが、時代錯誤の用字であると読者から苦情を受け(篶はスズタケのこと。また「美篶」は信濃の国すなわち長野県の枕詞である)、また漢字制限で作字がままならず、2冊目の坂田徳男『哲学への道』から現社名に改める。1959年4月、月刊『みすず』創刊[2]。 人文科学分野で