17年ぶり通貨改革 【ソウル=竹腰雅彦】韓国政府筋は1日、北朝鮮が11月30日から、デノミネーション(通貨単位の切り下げ)を実施したことを明らかにした。北朝鮮ウォンの旧通貨と新通貨を100対1の比率で交換するもので、通貨の交換期間は12月6日まで。北朝鮮の新通貨発行は1992年以来となる。 韓国の研究者などによると、北朝鮮では市場経済の限定的導入を図った2002年の経済改革以降、コメの価格が50倍以上、日用品価格が20〜30倍以上に上がり、実質的な通貨価値が下落。今回の措置は、インフレ抑制に加え、当局の統制外の闇市場で扱われる私有資金の管理強化が目的とみられる。聯合電によると、通貨交換は30日午後2時に始まり、隠し資産の発覚を恐れた市民が、人民元や米ドルへの両替を求めて闇市場に殺到、大混乱に陥ったという。 韓国の北朝鮮専門インターネット新聞「デーリーNK」は、平壌の消息筋の話として、通貨交