サクサク(crispy)した食べものは、みんな大好きだ。たとえば、唐揚げやフライドチキン、ポテトチップスは、世界各国で好まれる。 この、サクサクした食感を好む傾向は人類共通らしい。 なぜ、私たちはサクサクを好むのか? 本書によると、かつて我々の先祖が、昆虫を好んで食べていたからだという。 つまり、外はサクサク、中はトロ~りした食べものが好まれるのは、外骨格に身を包み、タンパク質や脂肪を豊富に含んだ昆虫を食べてきた名残りなのだというのだ。 昆虫食は異常? アジア、オーストラリア、アフリカ、南アメリカ、中東では、昆虫は優れたタンパク質源であり、薬剤としても利用されている(※1)。そういえば、わたしが子どもの頃、祖母が作った「イナゴの佃煮」や「ハチノコ」が食卓に並んでいた。 いっぽう、欧米人は、昆虫食をありえないと決め付けるのだが、その理由が興味深い。 昆虫を「きたならしく、吐き気をもよおす」か
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