市立小学校1年生の時に「宿題をしていない」などの理由で担任教諭から給食を減らされる体罰を受けたなどとして、福岡県宮若市の小学3年の男児(9)と両親が、市と県に対し、慰謝料など計165万円の損害賠償を求める訴訟を福岡地裁に起こした。17日に第1回口頭弁論があり、市と県は請求棄却を求めた。 提訴は8月9日付。訴状によると、男児は2021年4月に宮若市立小に入学。1年生時に担任だった女性教諭から「宿題をしていない」などの理由で給食の量を減らされ、米を箸でふたつかみ程度▽スープ類は3口分▽ハンバーグや魚は1口分――などしか食べさせてもらえなかったとしている。 男児はこの教諭から「少しでも食べられることに感謝しなさい」と言われたと指摘。給食減らしだけでなく、男児の態度を理由に「あんた(教室から)出て行きなさい」「この子はまだ幼稚園児」などと同級生の前で暴言も浴びたと主張している。