世の中がザワザワしているーー。 戦後70年をむかえる2015年8月。戦争、防衛、安全保障。自分を取り巻く環境が急速に変わろうとしていることに、多くの人が危機感を抱いているのではないだろうか。 しかし、自分が考えたところで変わるものではないと、思考することを諦め、議論を放棄してしまいがちだ。とはいえ、問題はこれにとどまらず、次から次に生まれる…。 そんな個人の思考停止が引き金となり起きている“危機”に警鐘を鳴らすのは、世の中をクリアな眼差しで見つめることのできる人たち。映画監督・紀里谷和明もそのひとりだ。 彼は、世の中の不条理を、映画を通して真正面から我々に伝え続けている。 そんな世界を舞台に活躍する映画監督の目には、私たちが生きる現代社会はどのように映っているのだろうか。 ※このインタビューは2015年10月、映画『ラスト・ナイツ』公開前のものです。 「当たり前」をできない人が “当たり前