マンガやアニメ、ゲームといった、いわゆるオタク産業の動きを、ビジネスライクに見ていこうという本コラム、第22回では「ニコニコ動画(原宿)」の「ニコニコ生放送」で、「魔法少女まどか☆マギカ」(以下「まど☆マギ」)の一挙無料生放送を、しかも日台同時行う旨をお伝えしたが、一体どうしてこんな暴挙、というか快挙が実現したのか、素朴な疑問をニコ動さんにぶつけてみた。すると快く取材に応じていただけたので、今回はその内容を。お相手していただいたのはニコ動を運営するドワンゴのニコニコ事業本部長・千野裕司さんと、同本部のコンテンツ企画制作部長・木村良輔さんだ。まずは日台同時放送に至った経緯について。 「もともとニコ動の海外で一番(業績の)いいのは台湾なんですよ。登録ユーザーが26万人もいるぐらいで」 と話すのは千野さん。ちなみに国別に見るとユーザー数はアメリカが8万人、韓国が同じく8万人、中国が5万人とい