2020年以降、「アクリル板」というワードをよく耳にするようになりました。新型コロナウイルスの感染防止対策として、飲食店の間仕切りなどに使われるようになった、あの透明の板です。 ここ1、2年の日常生活で急に意識するようになったその存在。そもそもアクリル板とは何なのか、どんなふうに作られているのか。調べてみると意外なことがわかってきました。 (構成・文/よみタイ編集部) そもそもアクリル板とは何なのか? アクリル板とは、アクリル樹脂で作られた板のこと。 アクリル樹脂は、正確には「ポリメチルメタクリレート樹脂」(PMMA)という合成樹脂で、プラスチックの一種です。 最近ではすっかりおなじみとなったアクリル板で仕切られた空間。 プラスチックの中でも透明性と耐衝撃性の高さが特徴で、光線透過率(透明度)はガラスを凌ぐ94%もあります。耐衝撃強度はガラス1に対し、10~16倍で、万が一破損してもガラス