Documents in English 1995年1月17日、阪神淡路大震災。あの大震災によって、私たちが気づかされたことは、「住」の大切さでした。人が平和で安全な生活を営むためには、「住」を単に「建物」としてのみ捉えるのではなく、生活の基盤として、より広い意味で考え、大事にしなければならないということでした。 さまざまな経験をする中で、私たちは「居住の権利」に出会いました。これは広い意味での「住」を、人間の基本的な権利として尊び、守ろうとする考え方で、多くの国際法にうたわれています。日本も正式にこれらに賛成しています。 「住」は、私たち一人一人の生活はもちろん、社会の基盤をつくる大切な要素です。私たちの「住」をよりよいものにするために、「適切な居住への権利」の考え方を共有しませんか。 ●「居住の権利」を知っていますか 1996年、国際連合(国連)の主催で、第2回「人間居住会議」が、トル