沈没した英豪華客船タイタニック号の海底探索ツアーで消息を絶った潜水艇「タイタン」を所有する運航会社オーシャンゲートの共同創業者で、最高経営責任者(CEO)を務めるストックトン・ラッシュ氏は「安全は全くの無駄だ」と過去に発言していた。 ラッシュCEOは CBSのデービッド・ポーグ記者との2022年のポッドキャストで、「ただ安全でいたいなら、ベッドから出ず、自動車にも乗らず、何もするなという意味だ。ある時点で、人は何らかのリスクを負うことになるだろう。全くリスクとリターンの問題だ」と語った。 ラッシュ氏と他の4人が搭乗したタイタンは、残る酸素が約16時間分と推定され、懸命の捜索が続けられている。そうした状況で、同氏の考え方があらためて注目される。 オーシャンゲートの少なくとも元社員1人と海洋学者らは、5年以上にわたり同社の安全手順に警鐘を鳴らしていた。
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