累計利用者数が500万人に到達したLRT=宇都宮市のJR宇都宮駅東口で2024年8月21日、池田一生撮影 次世代型路面電車(LRT)の宇都宮芳賀ライトレール線を運行する宇都宮ライトレール(宇都宮市)は13日、2023年8月26日の開業以降の累計利用者数が500万人に到達したと発表した。開業から384日目の達成で、想定より3カ月以上早いペースだという。 同社によると、23年11月11日に100万人に、今年7月2日には400万人に到達していた。【松沢真美】
市民の見守る中、模擬戦闘で空包を撃つ74式戦車=京都府宇治市の陸上自衛隊大久保駐屯地で2022年5月29日午後0時5分、鈴木健太郎撮影 有事に自衛隊の戦闘継続能力(継戦能力)を高めるため、防衛省は組織改編などで不用になった陸上自衛隊の装備品を廃棄せず、必要に応じて再利用できるよう整備・保管する新規事業を計画している。2025年度予算の概算要求に関連予算7億円を盛り込んだ。今春一線を退いた「74式戦車」が保管される予定。 ロシアによるウクライナ侵攻では無人機などハイテク兵器が注目される一方、戦況は消耗戦の様相を呈し、旧式兵器や弾薬、補給品などを確保しておく重要性が浮き彫りになった。日本政府は22年末に閣議決定した国家防衛戦略で「弾薬、燃料、装備品の可動数といった現在の自衛隊の継戦能力は、必ずしも十分ではない」と明記した。 陸自は冷戦終結に伴う部隊編成や主要装備の見直しの一環として、戦車を約1
「原爆の図丸木美術館」で開いた個展「ひとがゆく」の会場を訪れた久保舎己さん。この時すでに体調は悪化していたが、念願がかない満ち足りた様子だったという=2023年5月20日(同館提供) 輪郭だけ描かれた人間の行列、巨大な飛行機が飛ぶ真下でひもにつるされたカラス、口を糸で縫われて塞がれた人間の顔――。黒と白の2色のみで描かれ、インクのかすれや版木の木目が生々しく刷られた版画が並ぶ。主体性を持たずに盲従する集団、迫り来る戦争と抑圧、言論の自由が許されない社会といったものを連想させた。 全2回の第1回です。 <「心は売り渡さない」久保舎己さんの生き様>につづきます。 8月3、4の両日、津市役所に隣接する文化施設「津リージョンプラザ」で「津平和のための戦争展」が開かれた。太平洋戦争中の津市での空襲被害を語り継ぎ、平和の大切さを考えようと、毎年開催されている。会場には世界各地の戦乱での被害を伝える写真
◆芸者をしていることは、ちっとも恥ずかしくはありません。有名な財界人などとご一緒させていただいたことは芸者冥利に尽きます。いろいろなお話をしましたが、お座敷でのことは外ではしゃべりません。 先輩から礼儀や作法など、厳しくしつけられました。お座敷に入って、上座のお客様に呼ばれたからといって、直接は行けません。必ず下座の背後を通って行きます。お客様の方も若手が世話役として末席にいて作法を学んでいました。その後、出世していく姿も頼もしかったですね。 ――芸者の心意気とは? ◆お客様に「粋」がありましたね。小唄や舞踊などをたしなむ方もいて、こちらも芸に身が入りました。お客様からよく言われたことは「本を読み、旅をしろ」でした。元々、私は好奇心が旺盛なので、どこにでも出かけます。枕元にはいつも、いろいろな本を積んで読んでいます。お客様も芸者衆も高め合うような関係でした。 ――今は厳しい状況ですか。 ◆
8月15日に終戦の日を迎えた。悲惨な戦争が終わった背景にあるのが原爆の投下だ。1945年8月6日に広島市、同9日に長崎市でたくさんの人が犠牲になった。79年がたったいま、惨禍を語り、核なき世界への願いを次代につなごうと、当事者やその子が被爆地から遠く離れた北海道で記憶を紡ぎ、語り継いでいる。 戦争を語らなかった被爆者の父 墓標の下に原爆で13歳で亡くなった叔母の遺灰を納めた茶わんがあった。本人やその兄である父親の無念に触れ、「二度と被爆者を生んではならない」という思いを強くした。 「被爆二世プラスの会」の会長で札幌市に住む川去(かわさり)裕子さん(66)は父親が広島市で被爆した被爆2世。父親の体験を代弁し、非戦や核兵器の廃絶を訴えている。 1999年に69歳で亡くなった父親の原田正俊さんは戦争のことを語らなかった。だが、終戦翌年の46年から日記をつけ、被爆者が体験を寄稿する文集に手記を寄せ
日本酪農発祥の地とされる千葉県南房総市大井の「県酪農のさと」は、5月に生まれた白牛2頭の名前を募集している。審査の結果、名付け親となった応募者には賞品を贈るという。 2頭は5歳の雌、嶺花(れいか)が5月3日に産んだ双子。長く垂れた耳と人なつっこい性格で、来園者の人気者になっている。 日本の酪農は江戸幕府8代将軍の徳川吉宗が白牛を飼い、乳製品を作ったことが始まりとされる。「酪農のさと」では1995年のオープン以来、歴史を今に伝える白牛を飼育し続けている。 募集は9月13日まで。応募用紙を「酪農のさと」で受け取るか、ホームページからダウンロードし、郵送またはファクス、Eメールで「ちば南房総 酪農のさと管理センター」(南房総市大井686、ファクス0470・46・8182、info@e-makiba.jp)へ。問い合わせは同センター(0470・46・8181)。【岩崎信道】
11月の米大統領選を目指す共和党のドナルド・トランプ前大統領が12日、実業家のイーロン・マスク氏によるインタビューで、東京電力福島第1原発事故に関して「2000年は現地に戻ることはできないと言われていた」と発言する一幕があった。震災後に福島県を訪問した経験のあるマスク氏は異を唱え、「福島ですら危険ではない。地元で生産された野菜も食べた」とたしなめた。 エネルギー政策が話題になった際、マスク氏は原発推進の立場を説明。トランプ氏は冗談半分で「(原発という)名称の問題がある」と述べ、福島やチェルノブイリ原発の事故について「2000年後に人々が土地を使うことができる」と軽口をたたいた。 これに対して、マスク氏は「それは違う」と反論した。事故当時、米西部カリフォルニア州で「日本から来る雲が心配だ」といった声があったとした上で「私は福島県に飛んで、現地で生産された野菜を食べ、そうした考えがバカげている
ブログのコメント欄に匿名で中傷投稿をされたとして、パラアーチェリー選手の小野寺朝子さんが、同じパラアーチェリー選手でパリ・パラリンピック日本代表の重定知佳さんに損害賠償を求めた訴訟で、東京地裁は6日、重定さんに約120万円の賠償を命じた。 大久保紘季裁判官は「ライバルによる投稿と知った精神的苦痛は相当なものと認められる」と述べた。重定さん側は控訴する方針。 判決によると、小野寺さんは東京大会の代表選考中の2021年1月、ブログのコメント欄に「代表入りも無理なの気づきませんか? 悪あがきもほどほどにした方がいいですよ」「ルールを守るのは最低限のマナー」と投稿された。 小野寺さんが投稿者の情報開示を求める訴訟を起こしたところ、東京大会の代表だった重定さんによる書き込みだと判明した。 判決は、投稿が小野寺さんの社会的評価を低下させる上に、内容は真実でもないと指摘。「名を秘した投稿で卑劣というほか
イスラエル軍は22日、住民の避難先に指定しているパレスチナ自治区ガザ地区南部の「人道地区」の一部に避難命令を出し、空爆を実施した。ガザ保健当局によると、70人が死亡し、200人以上が負傷した。軍は、イスラム組織ハマスが周辺で「テロ活動」をしていると主張しているが、病院には多くの負傷者が運び込まれ、関係者は「病院は血の海だ」と訴えた。 イスラエル軍は今月初めの時点で「人道地区」には少なくとも100万人が住んでいると推定している。多くの人は避難民としてテントで暮らしており、住民の生活環境がさらに悪化するのは必至だ。 中東の衛星テレビ「アルジャジーラ」によると、南部ハンユニスのナセル病院には多くの患者が殺到。病院の広報官は「3時間のうちに何百人もの死傷者を受け入れている。病院は制御不能の状態だ」と指摘。その上で「世界の国は、イスラエルに検問所を開けさせてほしい」と話した。 ガザ保健当局は22日、
イスラエルの空爆を受けて炎上する現場とされる動画の一場面=イエメン西部ホデイダで2024年7月20日、AP イスラエル軍は20日、親イラン武装組織フーシ派が支配するイエメン西部ホデイダの港湾を戦闘機で空爆したと発表した。イスラエルの商都テルアビブでは19日、フーシ派によるとみられる無人機攻撃で死傷者が出たばかりで、イスラエルが報復攻撃に踏み切った形だ。昨年10月にパレスチナ自治区ガザ地区のイスラム組織ハマスとイスラエルの戦闘が始まって以降、イスラエル軍がイエメンを空爆したのは初めてとみられる。フーシ派は、さらに攻撃を強めるとしており、紛争が拡大する恐れもある。 フーシ派によると少なくとも6人が死亡、80人が負傷した。イスラエル軍は「ここ数カ月の数百件の攻撃に対する報復」として空爆したとしている。ホデイダ港はイラン製武器の密輸に利用されていたことから標的にしたという。空爆されたのは港や発電所
米東部ペンシルベニア州で13日に起きた共和党のトランプ前大統領の銃撃事件を巡って、民主党のトンプソン連邦下院議員(南部ミシシッピ州選出)の事務所スタッフがフェイスブックに「次は逃さないように射撃訓練を受けてほしい」と投稿した。米メディアが報じた。 政治的暴力を助長する内容に批判が殺到し、スタッフは解雇。連邦当局も捜査に乗り出した。 報道によると、事件後に女性スタッフが「私は暴力を容認しない。しかし、どうか射撃訓練を受けてほしい。そうすれば、次の機会は逃さないでしょう。おっと、これは私が言っているのではないですよ」と軽い調子でメッセージを投稿した。 ミシシッピ州の共和党幹部らは投稿内容を問題視し、解雇を要求。投稿は削除され、トンプソン氏は女性を解雇した。共和党には、トランプ氏を憎む民主党側の言動が事件につながったとの声が上がっており、女性の言動は厳しく批判されている。 トンプソン氏は、202
演説中に銃撃され、警護担当者らに囲まれるトランプ前米大統領(中央)=米東部ペンシルベニア州バトラーで2024年7月13日、ロイター 米国では政治的な分断が進む中で、「主張実現のためには暴力もやむなし」と是認する過激な考え方が一定の支持を集めている。 米シカゴ大学の世論調査によれば、政治的な目的を達成するためなら力の行使も辞さないと考える人が「憂慮すべき」高い水準にあった。 同大は2021年1月にトランプ前大統領の支持者が米連邦議会議事堂を襲撃した事件後、継続して調査をしており、今年6月に2000人以上を対象にした分では、トランプ氏の再選を阻止するためなら暴力が正当化されると考える人は10%に及んでいた。このうち銃を保有している人は3割を超えていた。 一方、トランプ氏を再選させるためなら暴力の行使は認められると答えた人は6・9%だった。このうち約4割が連邦議会襲撃事件に関わった人を「愛国者」
まるでパラレルワールドだ――。東京都知事選の翌日、社会学者で東京大学大学院情報学環准教授、藤田結子さんは感じた。大学関係に多いリベラルな知人たちと、藤田さんが普段からインタビューをしている10~20代の若者たちとで、石丸伸二氏(41)への評価がまるで違う。Z世代はなぜ、石丸氏を支持するのか、藤田さんに語ってもらった。【オピニオン編集部・小国綾子】 Z世代は「石丸一択」 ある出口調査によると、20代以下の若者の4割以上が石丸氏を支持したそうです。私は10~20代の若者、いわゆる「Z世代」の調査をしていますが、多くの若者にとって都知事選は「石丸一択」でした。テレビを見ない彼らにとって、石丸氏は唯一の、よく顔の見える候補だったからです。 選挙の度に大学生に話を聞いてきましたが、今回は都知事選の何カ月も前から石丸氏のことを知っていた者が多かった。 「石丸現象」について他の識者の見方はこちらです Y
河野太郎デジタル相は14日の閣議後の記者会見で、撤廃を進めてきた「アナログ規制」のうち、法令などでフロッピーディスクの提出を求めていた行政手続きが6月中に全廃されると明らかにした。 フロッピーディスクをはじめとするアナログの行政手続きは、河野氏が2022年8月のデジタル相就任直後から問題視し、撤廃に着手。英BB…
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