子供の日常生活とフスハー(現代標準アラビア語、文語) 日常生活でフスハーを話す人は皆無? ほとんどのアラブ人は方言で日常生活を送る アラブ世界では本・ニュースで用いられる文語(現代標準アラビア語、フスハー)と日常生活で用いられる口語(アーンミーヤ)とがあり、アラブ人は誰もが何らかの方言をしゃべって暮らしています。 そのことから日本語で書かれたアラビア語事情の紹介記事では「フスハーを普段の日常生活でしゃべっている人なんて誰一人として存在しない」「アラブ人でさえ文法の授業を受けないとフスハーは覚えられない」ということがしばしば書かれています。 たしかにこれはほとんどのアラブ人に当てはまります。普通なら話し言葉である口語アラビア語(アーンミーヤ)である方言(ラフジャ)で育つので、何らかの事情がない限り子供時代から晩年までずっと方言で日々の暮らしを送っています。 フスハーしか話さない子供たちの存在