ブックマーク / natrom.hatenablog.com (5)

  • 「がん死亡数が増え続けているのは先進国では日本だけ」は誤り - NATROMのブログ

    がんに関する不正確な情報の一つに「がん死亡数が増え続けているのは先進国では日だけ」「がん死亡数は欧米では減っているが日だけ増加し続けている」というものがある。「抗がん剤は害しかない」「がん検診は無駄だ」「残留農薬や添加物が多い事が原因だ」とかいったニセ医学的な主張と同時に言われていることもしばしばだ*1。 日のがん死亡数増加の主因は高齢化である。他の要因が変わらなくても高齢者の人口が増えれば、がんで死亡する人の数は増える。生活習慣や公衆衛生、医療環境が改善され、他の病気でなかなか死ななくなる一方で少子化が進み、人口全体が高齢化すると、相対的にがんの死亡数や粗死亡率*2は増える。 一方、高齢化の影響を補正した年齢調整死亡率は、他の先進国と同じく、日でも減少している。ただ、「がん死亡数が増え続けているのは先進国では日だけ」というデマに対抗して高齢化の影響を持ちだすと、「他の先進国で

    「がん死亡数が増え続けているのは先進国では日本だけ」は誤り - NATROMのブログ
    nessko
    nessko 2022/06/27
  • ワクチンを接種しない人を批判してはいけない - NATROMのブログ

    新型コロナウイルスワクチンが、日でも今年の2月から順次接種される予定だ。発症予防と重症化予防の効果は確かで、短期的な安全性も海外で数万人単位の臨床試験および千万人単位での実地での接種が済んでおりほぼ確認されている。重篤な副作用はあるが頻度は十分に小さく、害より利益が上回るのは明確だと私は判断し、順番が来た時点ですみやかに接種を受けるつもりである。 しかしながら、他者への感染予防効果については、効果は示唆されるものの、現時点では確実とは言えない*1。また、当然のことであるが1年以上を単位とした長期的な副作用の有無はまだわからない。ワクチンを接種するのをためらい、保留する人がいるのは当然のことだ。あるいは、どんなにまれであっても重篤な副作用が起きる可能性があるワクチンを接種したくない人もいるであろう。 どのような医療を受けるかを決める権利は人にある*2。もちろん、ワクチンについてもそうだ。

    ワクチンを接種しない人を批判してはいけない - NATROMのブログ
    nessko
    nessko 2021/01/30
    打ちたくない人は打たなくていいよね。私はワクチン接種が強制になるのはいかんと思ってるので。強制されるのは変でしょ、いくらなんでも(一応自由と民主主義やってる国なんだから)
  • 誰が遺族の背中を押したのか?医療ミスで東芝病院を刑事告訴 - NATROMのブログ

    医療ミスによって家族が死亡したとして、遺族が病院を刑事告訴したというニュース。 ■「医療ミスで次男が死亡」 政治評論家の澤二郎さんが東芝病院を刑事告訴 - MSN産経ニュース 告訴状などによると、死亡したのは澤さんの次男の正文さん=当時(40)。別の病院で脳手術を受けた後、植物状態となっていたが、昨年4月7日、誤嚥性(ごえんせい)肺炎の疑いで東芝病院に入院。午後7時40分ごろ、院内の個室で死亡しているのが見つかった。 死因は、たんがのどに詰まったことによる窒息死だったが、告訴状では、看護師が約1時間40分にわたって巡回に行かず、異常を知らせる警報装置などを取り付けていなかったことが原因と主張している。 まず、亡くなった患者さんに哀悼の意を表する。件において、業務上過失致死に相当する過失があったかどうかについては、エントリーでは論じない。興味がある方は、ぐり研ブログさまが考察されてい

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    nessko
    nessko 2011/08/19
    弁護士の数が増えてるそうですから、これからこういう訴訟が増えるんじゃないですか。
  • 今、混合診療解禁を提案されたら - NATROMのブログ

    2年ほど前、混合診療解禁が話題になった。オリックスの宮内義彦会長が議長を務める規制改革・民間開放推進会議が混合診療解禁を提案し、厚生労働省と日医師会が反対したという構図である。混合診療の問題点については、■混合診療ってなに?(日医師会)や■米国医療の実態から日の医療改革を考える(李啓充氏)を参照していただくとして、当時の多くの医師は混合診療解禁に反対した。宮内会長の「金持ち優遇だと批判されますが、金持ちでなくとも、高度医療を受けたければ、家を売ってでも受けるという選択をする人もいるでしょう。それを医師会が止めるというのはおかしいのです」という言葉は広く引用された。選択できると言えば聞こえがいいが、要は「貧乏人は家を売るか死ぬか選択できる。家を持たない貧乏人は死ぬしかない」ということだ。 必要な医療であれば保険診療内で可能にするのが筋である。そうすれば、貧乏人であっても家を売らずとも治

    今、混合診療解禁を提案されたら - NATROMのブログ
    nessko
    nessko 2007/02/23
    昔のアメリカだと、黒人を救急車で運んでも病院が受け入れてくれなくて手遅れになって死んだりした、なんてのがあったな(ビリー・ホリデイのお父さんはそれで死んだんだよ、たしか)
  • 科学と宗教は共存できるか - NATROMのブログ

    id:good2ndさんという方が、宗教と科学が共存しうるかについて疑問を呈しておられた(■神の存在について(児童小銃)経由)。 ■穏健な宗教(good2ndの日記)。 ちょっと前の話題ですが、ニセ科学がらみで「穏健な宗教と科学は共存できる」というような言い方がされてました。でその、「科学と共存できる穏健な宗教」ってどんなんだろう、というのがどうもよくわからない。「穏健」というのが、単に狂信的でないとか暴力的でないとか反社会的でない、というのであれば、まあ日にある大抵の宗教は穏健ということになるんでしょうが、「科学と共存」というのがどうも。科学者の人とか信者の人とかは結構はっきりした考えがあったりするんでしょうかね。よくわからないので、科学も宗教もろくに知らないなりに考えてみました。 私自身は無宗教であるけれども、宗教と科学を両立させうることは別に不思議には思わない。ある特定の宗教を信仰

    科学と宗教は共存できるか - NATROMのブログ
    nessko
    nessko 2007/01/09
    キリスト教徒なら有能な科学者であればあるほど未知・不可知の領域を擬人化したものとして神を戴き、自らを律している場合がよくある。
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