強い酒で早く酔いたい アルコール度数の高い酒類が、復活し始めている。ウイスキーを炭酸水で割った「ハイボール」が居酒屋などで人気を集め、家庭向けでも高アルコールのビール類などが売れている。不況下で「強い酒の方が安価にほろ酔い気分を味わえる」と考える左党が多いようだ。 (岸本英樹) 「すっきりした飲み口で、ビールの代わりに一杯目から飲める」。大阪市中央区の居酒屋「俺たちの漁師小屋」で、男性客(36)が笑顔でハイボールのジョッキを傾けた。 同店は2008年12月からハイボールを扱っている。価格は生ビールの中ジョッキと同じ390円だが、アルコール度数は10%前後とビール(5%前後)より高い。経営者の植野祥輝さん(34)は「何杯も繰り返し注文する人が多い」と説明する。 「甘太郎」「贔屓(ひいき)屋」などの居酒屋チェーンを展開するコロワイドも、1月16日から全国476店でメニューに加えた。 ウイスキー