J1で首位を走っていた川崎フロンターレが、ついにリーグ初黒星を喫した。土をつけたのは昨季、無敗のままファーストステージを駆け抜けた、3位の浦和レッズだった。 4月24日に等々力陸上競技場で行なわれた序盤戦の大一番、スコアは0-1と最小得失点差での決着だったが、「浦和、強し」を印象づけるゲームだった。 どうやらピッチ上での肌感覚も、スタンドから感じたものと同じだったようだ。 川崎の大久保嘉人が「ここまで完敗したのは今季初めて」と言えば、小林悠も「やっぱり強かった」と認めていた。また、浦和の槙野智章も「試合が終わったとき、川崎の選手が“強え”ってこぼしていた」ことを明かした。 この日の浦和でまず目を奪われたのは、テレビの解説を務めた鈴木啓太氏も感嘆するほどコンパクトに保たれた守備ブロックだった。 とりわけ前半は、ディフェンスラインをかなり高く押し上げ、川崎の選手たちを狭いエリアに閉じ込めた。ボ