「社内調整は私に任せて、大船に乗った気分で、この案件に全力を尽くしてほしい」と会社上層部に言われた。やっと認められた、と感慨深かった。だが、大船沈没。上司の言葉を信じた自分がバカでした。ポイントオブノーリターンな地点まで進めたあと、当該上司が社内調整をしていないことが判明し、さらに、会議の席で「私も聞いていませんでした」などと手のひら返しをキメられ、その結果「相談もなく話をすすめて組織を乱す者」扱いされたのである。 もし、事業の展望が暗黒地獄で、数字をあげられる見込みも将来性もないものであったなら、会社内での立場的に僕は死んでいただろう。今回も生き残った。とはいえ、一度はアホを信用してしまった怒り、悲しみ、嘆きは消えない。そういう自分を許せないという気持ちが、肉に向かっていくのは僕にとって必然のものであった。肉を食べることで野性を取り戻して、不届き者の上司に噛みつくアニマルになる。それが、