五十音表というのは、小学校低学年のときの教室の壁に貼ってあったアレです。高学年の教室にもローマ字表記つきのものがあったかもしれません。この五十音表というのはうまく出来ていますよね。縦軸に母音、横軸に子音をとった、とてもシステマチックな行列です。ん~、縦の並びは「カ行」などと言いますから確かに「行」ですが、横の並びは「イの段」というような言い方をしますから、「行列」ではなくて「行段」というのが正しいのでしょうか。冗談はさておき。 五十音表の起源は古代インドのシッタン文字にあるそうです。それが中国を経て仏教とともに日本に伝わったのが奈良時代。主に寺院で研究が行われ、平安時代には日本語の五つの母音に対応したものが出来ていました。さらに時代を経て江戸時代に契沖(けいちゅう)という学者が整理して「五十音図」と名付けたと言われています。・・・とこれはもちろん本の受け売りです。朝日新聞社の「日本語相談」