ソマリア沖で死亡事故 護衛艦ゆうぎり 大湊基地に帰港 帰港した隊員を迎える家族ら アフリカ・ソマリア沖の海賊対処活動で、事故により乗組員が死亡した海上自衛隊大湊基地(むつ市)の護衛艦「ゆうぎり」(3500トン)が17日、同基地に帰港した。 家族や基地隊員約300人が出迎えた。艦長の鈴木亨2等海佐は、乗組員の男性3等海曹(23)がトイレ内で死亡した事故に触れ、「隊員一同、悲しみを胸に任務に全力でまい進した」とあいさつした。 ゆうぎりは5月8日に大湊基地を出港。第5次水上派遣部隊としてソマリア沖に赴き、日本の派遣部隊で最多となる307隻の商船を護衛した。 海自の調査によると、3曹は6月9日、トイレ内で倒れているのが発見された。死因は硫化水素中毒で、トイレ下の尿処理タンクで発生した硫化水素が個室内に逆流した可能性があるという。今後、ゆうぎりを調査し、事故原因を特定する。