抗インフルエンザ薬のタミフルなどが効きにくいH1N1型のインフルエンザウイルスが、5つの道府県で見つかったことが、国立感染症研究所の調査で分かりました。 国立感染症研究所によりますと、抗インフルエンザ薬のタミフルとラピアクタが効きにくいH1N1型のインフルエンザウイルスは、北海道で患者15人から見つかったのをはじめ、大阪府で1人、神奈川県で1人、山形県で2人、三重県で1人の合わせて20人から見つかりました。 このうち北海道札幌市で最初に確認された耐性ウイルスは、タミフルを使っても、ウイルスの増殖を抑える効果が通常の500分の1ほどに減っているということです。 インフルエンザに詳しい東北大学の押谷仁教授は、「健康な人がこのウイルスに感染しても、発熱の期間が延びるくらいだと思う。ただ、タミフルは、ぜんそくや心臓病など基礎疾患のある人の重症化を抑える効果もあると考えられてきた。こうした効果に影響