調査捕鯨妨害事件で東京拘置所勾留され、27日に初公判を迎える米団体シー・シェパード(SS)のメンバー、ピーター・ジェームス・ベスーン被告(45)=ニュージーランド国籍=は23日までに、産経新聞との接見に応じた。同被告は、自身を「ラストサムライ」と呼び徹底した法廷闘争を叫ぶSS代表のポール・ワトソン容疑者(59)=カナダ国籍=は「間違っている」と語り、ミゾをうかがわせた。 ワトソン容疑者はベスーン被告が拘束されて以来、「日本は違法な捕鯨を終わらせるための(抗議行動の)結集地となる」と主張し、法廷闘争のための寄付を募り、各国の日本大使館で抗議デモを行うよう支持者らに呼びかけてきた。ベスーン被告には「クジラのために命をかけることを誓ったのであれば、刑事被告人として扱われる脅威など些細(ささい)なものだ」と、徹底した法廷闘争を求めていた。 だが、度重なる接見で同被告は「日本の捕鯨は許せないが、私は