ソーラーフロンティア(東京都港区、平野敦彦社長)は、海外での太陽光パネルの受注活動をやめ、国内市場に集中する。為替の影響などにより、海外市場の受注は採算が悪化したため。国内に住宅向けの新製品を投入するほか、1枚当たりの出力を向上させて付加価値を高める。同社の2017年の販売量は、前年と比べて16%減の75万キロワットに落ちる見通しだが、戦略の転換で採算性を高める。 ソーラーフロンティアの16年販売実績は、90万キロワット弱だった。そのうち海外が3割を占めた。海外で受注済みの案件への納入は続けるものの、当面は海外での受注活動は見合わせる。同社は海外から国内に受注の軸足を移すが、国内市場が縮小する中、京セラ、パナソニックとも海外進出に乗り出しており、国内太陽電池大手の戦略が分かれた。 ソーラーフロンティアの住宅向け新製品の「スマシス」は7月発売。パネルのサイズを小さくし、複雑な形状の屋根にも敷