残業時間は仕事量に比例する──。だれもがそう思いがちだ。しかし本当に残業時間に影響を与える因子は仕事量だけだろうか。上司や同僚、部下との人間関係は作用しないのか。職場の人間関係と残業時間の相関を3回に分けてレポートする。第1回目は上司との関係について徹底解析する。 職場の人間関係と残業時間との相関を調べるため、Tech総研では、25~39歳までの男性エンジニア500人にアンケートを実施した。質問内容は1カ月の平均的な残業時間、上司・同僚・部下との仲のよさ、技術スキルとコミュニケーションスキルのレベルの自己採点など。第1回目の今回は、上司との人間関係が残業時間にどう影響しているのかを解析する。 上司との仲のよさと残業時間の相関グラフを作成すると、±5が最も残業時間が少なく、関係が「普通」に近づくにつれ、残業時間が増加する傾向が見られた。このことから、上司との仲のよさの絶対値に反比例することが