業界の常識を疑うものづくりで新機軸打ち出す 【UPQ中澤優子CEO（後編）】(4/7ページ)：nikkei BPnet 〈日経BPネット〉
例えばテレビのチューナーを抜いた、50インチ の4Kディスプレイを作ってみました。これはどういうことかと言うと、4Kはもっと一般化していいと私は思っていて、4K対応のコンテンツも増えている中、多くの人に4Kの技術を楽しんでほしいんです。ただ4Kのテレビって40万円、50万円はするので、特に若い人たちには手が出ません。でもすべての人が大画面でテレビ放送を観ているわけではない。ブルーレイ・レコーダーや録画機能付きゲーム機なら持っていて、映画やゲームを大画面の高解像な4Kで楽しみたいという人も多いはず。だったらテレビチューナーは必ずしも必要ない。それなら、低価格の大画面4Kモニターとしてニーズがあると思ったんです。実際チューナー抜きなら、7万5000円（税別）で提供できました。 私は安い市場を切り開きたかったわけじゃない。ここを削るとこうなる、バラして組み替えるとこういう提案できるという発想で作
「第2の山中伸弥」が誕生しないと日本のiPS細胞研究は世界に勝てない【後編】(1/5ページ)：nikkei BPnet 〈日経BPネット〉
（前編から続く） もともと物理学に興味を持っていたという岡野栄之・慶應義塾大学医学部教授は、なぜ医学の道へ進み、iPS細胞研究の第一人者になったのか。日米を中心に激しいiPS細胞研究が展開されるなか、日本がその競争に打ち勝つにはどうすべきか、などについて話をうかがった。 インタビュー/長坂邦宏 nikkei BPnet編集 文・構成/宮島 理 写真/中野和志 大学で勉強したかったのは理論物理学 ――高校時代は物理学にご関心があったそうですね。物理学を志していたところから、どのようにして生命科学の世界へと足を踏み入れるようになったのですか。 岡野栄之教授（以下、岡野） 私は中学の時から物理学には興味を持っていて、将来はそちらの方向に進みたいと考えていました。数学が得意で、アインシュタインに憧れていたんです。 高校は慶應の附属高校に入ったのですが、進学先として慶應義塾大学を調べてみると、物理学
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