さてここで、図 2 のような手順でデータをやりとりします。 送信者は相手 (受信者) の公開鍵を取り寄せます。 送信者は取り寄せた公開鍵でデータを暗号化し、暗号文を送信します。 受信者は、自分の秘密鍵でデータを復号し、平文を手に入れます。 ネットワークが盗聴されていたとして、盗聴者が手に入れられるものは 受信者の公開鍵 公開鍵で暗号化した平文 の 2つだけです。この 2つでは平文を手に入れることはできません。 「公開鍵で暗号化されたデータは秘密鍵を使わないと復号化できない」 からです。 ここで説明したやりかたで、確かに安全に暗号化を実現することができます。 ただし公開鍵暗号方式の中で最も広く使われている RSA という暗号方式は、 暗号化・復号化に非常に時間がかかるという欠点があります。 どれくらい遅いかというと、一般的な共通鍵方式の数百〜千倍遅いのです。 実際の暗号化処理 公開鍵方式が遅