2021年 に入ってすぐに、とんでもないニュースが飛び込んできました。もちろん、数学のニュースです。 東北大学の研究チームによる論文のプレプリントがarXivで公開されました。タイトルは "Constellations in prime elements of number fields" で、こちらのリンクからアクセスできます: Constellations in prime elements of number fields Wataru Kai, Masato Mimura, Akihiro Munemasa, Shin-ichiro Seki, Kiyoto Yoshino https://arxiv.org/abs/2012.15669 Wataru Kai, Masato Mimura, Akihiro Munemasa, Shin-ichiro Seki, Kiyoto Yo
Velvet や ABySS などの代表的な de novo アセンブリツールでは、アルゴリズムに de Bruijn Graph というのを使っているそうです。どうやってアセンブルしているんだろう?と興味を持っていたので、元ネタの An Eulerian path approach to DNA fragment assembly を読んでみたんですが、その発想のすごさに度肝を抜かれました。せっかくなので、ここで簡単に説明してみたいと思います。 ケーニヒスベルクの橋 まずはグラフ理論の説明から。グラフ理論は、18世紀にオイラーという数学者が「ケーニヒスベルクの橋」という問題を解くために考え出したといわれています。 「ケーニヒスベルクの橋」は、次のような問題です。 18世紀の初めごろにプロイセン王国の首都であるケーニヒスベルクという大きな町があった。この町の中央には、プレーゲル川という大き
みなさん、こんにちは。 さて、また望月新一博士関連の話で失礼。 最近、グロタンディークや望月新一博士のことをメモしたのだが、どういうわけかなぞのトウィッターからリンクされていたのである。 そこで、だれがリンク張っているのかと調べた所、なんと数学者の集うトウィットサイトだった。これである。 twitter.com/math_jin この数学トウィットを見ていくと、なんと望月博士の世界を数学者が高校生レベルに分かるようにということを触れ込みにした講演があったのである。 これが実に良いものなので、ここにもメモしておこう。以下のものである。 加藤文元先生の講演「ABC予想と新しい数学」 abc Conjecture and New Mathematics - Prof. Fumiharu Kato, Oct 7, 2017 (with English subtitles) 非常に面白いのでぜひ若者
Editor’s note: Today, March 14, is Pi Day (3.14). Here at Google, we’re celebrating the day with a new milestone: A team at Google has broken the Guinness World RecordsTM title for most accurate value of pi. Whether or not you realize it, pi is everywhere you look. It’s the ratio of the circumference of a circle to its diameter, so the next time you check your watch or see the turning wheels of a
現代数学で最も難解だという「ABC予想」を証明したとする京都大数理解析研究所・望月新一教授の論文が話題です。元NASA研究員の小谷太郎氏による、『宇宙はどこまでわかっているのか』(幻冬舎新書/2019年)の「第5章 科学はどこまでわかっているのか」では、〈未解決問題「ABC予想」が証明されたようだ〉として、望月新一教授の論文が世界を驚かせたわけをこのようにしるされていました。 * * * 数学者も解読に苦しむ600ページもの証明 近ごろ、数学の業界は、重要未解決問題である「ABC予想」が証明されたようだ、という話題で盛りあがっています。 証明を発表したのは京都大学数理解析研究所の望月新一教授(1969-)で、その証明論文は全部で600ページを超える膨大なしろものです。これをプリントアウトした人、世界に何人いるんでしょうか。 「近ごろ」といっても、その論文は2012年にウェブ上に発表
同僚に教えてもらった quaternion を 32bit に圧縮するテクニックが目からウロコだった。精度も悪くない。 https://t.co/j4LaTcsDjJ
8. 集合論のふしぎ1 対角線論法 ● 0.0 〜 1.0の実数を並べたリストがあるとする。 ● そのリストの各n番目の数字の小数部n桁目を以下 のように変更する。 ○ 偶数なら1にする。 ○ 奇数なら2にする。 ● すると、対角線の数字はリストに乗ってないことにな る! ○ リストのどのn番目の数字とも、n桁目で異なる ● 全ての実数のリストにない実数がある。はい矛盾! ● 結論:全ての実数はリストできない→自然数の数よ りたくさんある。 9. 集合論のふしぎ2 超限数 ● 空集合と集合だけで自然数(0を含む)が作れる。(順序数) ○ 0 = ∅、1 = {0}、2 = {0, 1} … ● 自然数全体の順序数(集合)がωとして定義できる。 ○ ω = {0, 1, 2, 3, 4, ….} ● ωの次の順序数(集合)がさらに作れる。 ○ ω + 1 = {0, 1, 2, …, ω}、
同次座標系の元は homogeneous coordinates です。homogeneous は「均質な、等質な」という意味です。この形容詞だけでは、「同次」とは訳せないでしょうね。にもかかわらず、"homogeneous coordinates" を "同次座標系" と日本語訳した理由は、おそらく、「"次元"を増やして線形変換と"同じ"ものとして扱えるようにする」ということだろうと推察します。 3番目とは限りません。2次元ならば3次元に、3次元ならば4次元に、次元を増やして線形変換の表現にすることです。元々がn次元の座標に次元を加えて(n+1)次元空間の中に拡張しますが、その図形はn次元内の図形なので、その図形が持っている次元が増えることはなく、増やした次元に対応する変数は固定した定数、つまりは1で表されます。1以外の定数kでもかまいませんが、kは変換の表現行列に吸収することができるの
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