システムを運用する上で避けて通れないのがデータのバックアップである。ストレージ・システムの信頼性を向上するRAIDや分散ストレージなどの技術は,年々機能や性能を上げ,ディスク・ドライブ自体の障害に対する耐性は高まっている。しかし,システム全体がクラッシュした場合,もしくはファイル・システム,データ構造,DBインデックスなどに不整合が生じた場合は,過去に整合が取られていた状態から復旧しなければならない。バックアップの必要性はいまだに失われていない。ただ,バックアップの運用の仕方によっては,大きな被害を被ることがあることを知っておきたい。 システム管理者が錯覚を起こす ストレージのレプリケーション機能を使う,DBMSのログ・シッピング機能を使うなどバックアップにもバリエーションが増えてきたが,今なお主流なのはバックアップ・ソフトを使ったデータのコピーである。バックアップ・ソフトはディスク上のデ
![[サーバー運用編]自動バックアップ・ツールに頼ってはいけない](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/bed39b5962a5d552c95b6d796db8f55e72d32943/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fxtech.nikkei.com%2Fimages%2Fn%2Fxtech%2F2020%2Fogp_nikkeixtech_hexagon.jpg%3F20220512)