滋賀県近江八幡市の伊崎寺で1日、比叡山を巡る「百日回峰行」を終えた7都県の20~50代の僧侶12人が、切り立った岩場から約7メートル下の琵琶湖に飛び込む修行「伊崎の棹飛び」に挑んだ。突き出した岩場に設けられた角材(長さ約14メートル)の先端まで1人ずつ進み、それぞれ手を合わせたまま飛び込んだ。 伊崎寺は比叡山延暦寺の修験道場として知られる。 「伊崎の棹飛び」で、琵琶湖に向かって飛び込む僧侶=1日午後、滋賀県近江八幡市伝承によると、棹飛びは人々の願いをかなえるため自らを犠牲にする「捨身の行」とされ、1100年以上続いている。名古屋市の聖徳寺から参加した松村宗宣さん(44)は棹飛び前の取材に「人々が平和に暮らせるように願う」と語った。