──基本的には思いつきで始めたことにだんだんリアリティをつけていく作業だったんですかね。胸の7つの傷にしても何も考えないでつけてたみたいだし。 武論尊 あれは完全にファッションとして、「つけといてくれ」って。それがあとで、「何だ、シンがつけたことにすりゃいいじゃん!」ってなった時、俺は天才的だなと思って自分で惚れぼれしたもん! ──ダハハハハ! その手があったかって(笑)。 武論尊 しかも「俺を愛してるって言ってみろ!」ってユリアに言いながら指を刺していく。ゾクゾクして書いたね。「うわ、俺うまいわ!」と思って。その繰り返しだから、何の伏線じゃなく書いたのが、あとで使えるんですよ。だからあとづけの天才ですよね。 ──嘘うまいですよね。 武論尊 うまいですよ! だから度胸があれば結婚詐欺師やってますね(キッパリ)。度胸がないだけで。 ──兄弟の設定とかもあとづけで作り込んでいって。 武論尊 だ