金星に海がない謎に迫る=太陽に近く、水逃げる―東大 時事通信 5月30日(木)2時2分配信 約46億年前に太陽系が誕生した際、地球と双子のように似ていたと考えられる金星に海ができなかったのは、太陽からの距離と冷える速度が大きな役割を果たした可能性が高いことが分かった。東京大大学院理学系研究科の浜野景子特任研究員や阿部豊准教授らが30日付の英科学誌ネイチャーに発表した。 近年、太陽系以外の惑星が続々と見つかっており、研究成果は生命体が存在する可能性が高い海を持つ惑星を探すのに役立つと期待される。 地球と金星は、いずれも水を含む岩石質の原始惑星同士の衝突で形成され、初期は溶けたマグマで覆われていたとみられる。 浜野さんらは、金星のように太陽からの距離(公転軌道半径)が短いと、マグマが冷えにくいため水が長い時間をかけて外部に逃げてしまうことを理論的に明らかにした。 逆に冷えやすいと、マグ