家族たちは、徐々に執刀を担当したA医師の問題を知ることになります。 医療事故を繰り返していて、A医師がこの手術を含めて関わった8件の手術で、患者2人が死亡、6人に障害が残っていたことが明らかになったのです。 患者の女性と家族は2021年8月に、「医師が手術の経験も技量もないのに執刀し、後遺症が残った」などとして、医師と赤穂市に対して民事裁判を起こし、あわせておよそ1億3000万円の損害賠償を求めています。 さらに捜査関係者によると警察はこの手術について、止血など適切な処置を怠ったことがミスにつながり、後遺障害を負わせた業務上過失致傷の疑いで執刀したA医師と上司をことし7月、書類送検しました。 【女性患者の家族】「刑事告訴、刑事事件に関しては、お母さん自身が自分みたいな被害者を、これ以上うんでほしくないっていう思いが強くあったので、刑事告訴したんです。ほんの少しでも、自分が受けた痛みを(A医