寛政6年(1794)5月、豪華な雲母摺りの役者大首絵28枚を出版して浮世絵界に突然姿をあらわし、翌年1月までに140点をこえる浮世絵版画を制作しながら、その筆を断って忽然と姿を消した東洲斎写楽。 作品が登場した時代の人々にとっても多くの刺激を与えていた単純化され誇張された表現は、現代に生きるわれわれの目にも新鮮な魅力に満ちています。本展は、その造形の魅力を解きほぐし、芸術的な特徴を明らかにすると同時に、写楽作品創造の源を探ります。 特別展「写楽」は、2011年4月5日(火)から5月15日(日)までの会期で準備が進められてきましたが、3月11日の東日本大震災にともなう諸情勢に鑑み、会期を変更しての開催となりました。節電のため金曜の夜間開館も中止いたします。また、震災の影響による諸事情で当初予定されていた作品が展示されない場合もございますが何卒ご理解くださいますようお願い申し上げます。 被害の
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