最初に結論を書いておく。希望なんて要らない。まったく不要だ。 ・将来に希望を抱け? 何温いこといっているんですか? - 責任なんて絶対とらねぇ ぼく自身の世代を明かしてから書き始めるべきだろうか。大学卒業が1998年。前年の1997年を象徴する漢字は「倒」。倒産の「倒」だ。1997年というのは、潰れるはずがないと誰もが思っていた大企業が倒産し、護送船団方式に守られていたはずの銀行が破綻した年だ。バブル崩壊から7年、一瞬上向くかに見えた景気は、一転、どん底まで転がり落ちた。そして、就職氷河期はピークを迎えた。当時のぼくはといえば、なんと就職活動もせずフリーターになった。はっきり書いておく。これは時代のせいなんかじゃない。不況を隠れ蓑に気楽なバイト生活をしていただけのことだ。 バイトの仕事は壮大な目標や将来の希望を与えてはくれない。ただ、こなすべき仕事だけはコンスタントに与えてくれる。そういう