1. 女性議員が圧倒的に少ないという現状 世界経済フォーラムが発表するジェンダーギャップ指数2018で、日本の順位は149カ国中110位。分野別では政治分野で125位と特に低く、女性議員が少ないことが、日本のジェンダー平等の足を引っ張ってしまっています。 日本では、2018年5月に「候補者男女均等法」が成立し、あくまで各政党の努力義務ではあるものの、候補者を男女均等にすることが求められることになりました。今回の参院選は施行後初めての国政選挙になります。注目度の高さから、各党の女性候補者擁立の様子についてもメディアで報じられているのをみなさんもご覧になったのではないでしょうか。実際に、今回の参院選の女性候補者の割合は男女均等ではないものの28.1%と過去最高を更新しました。 一方で、候補者の男女均等だけでは女性議員の比率は改善できないのではないかという意見があります。この背景には、過去の選
柚木麻子さんの著書『マジカルグランマ』(朝日新聞出版、左)と上野千鶴子さんの著書『女ぎらい』 (朝日文庫)この記事の写真をすべて見る 直木賞候補になった柚木麻子さんの新作『マジカルグランマ』は、主人公の高齢女性が「日本のおばあちゃん像」を打ち壊す痛快なストーリー。同作をテーマにした上野千鶴子さんとの対談が、紀伊國屋書店新宿店で実現した。 * * * 上野千鶴子(以下、上野):この小説、映画になりますよ。吉行和子さんに演じてもらいたい。 柚木麻子(以下、柚木):私もそう思っていました! 吉行さんが「日本のおばあちゃん像にはうんざりだ!」とおっしゃっているインタビューを見て、キレッキレだ! って(笑)。 上野:「マジカル女性作家」っていうのもあるんですって? 柚木:デビューしたころ、女性作家と温泉で女子会をしていたんです。それが男性編集者にバレてしまって、そのとき言われたんです。「女性作家
>>【前編から続く】フェミニズムは「ブス女のヒステリー」ではない―男も女も誤解している、フェミ運動の本当の姿 日本は男女間格差が142ヵ国中104位の国 ――映画『何を怖れる』を見て、率直な感想を言えば悲しくなりました。フェミニズムを「ブスのヒステリー」として面白おかしく扱ったマスコミに負けてしまったんじゃないかと。彼女たちが訴えたことを今の日本がどのぐらい受け止めたかというと……。 松井久子監督(松井):政府は「女性活躍社会」なんて言っているし、女たちも男女平等の時代になったと思っていても、実際はまだまだ男性のリードする社会です。政治家や企業のトップの男性たちの本音は「女は家で」じゃないかしら。 ――私も取材で中年男性から「今の若い女性はずっとちやほやされたいから働きたいなんて言う。そういう女性が多いから虐待が増えたんだ」と言われて驚いてしまったことがあります。 松井:映画の中にも出てき
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