「○○のほうが幸せ」「みんなに△△だと思われたい」「□□すべきではない」…社会が変化しても私たちの周り(時に脳内)にしぶとくはびこり、心から望む選択や前向きな行動を阻む「物言い」の数々。そんな、女性にかけられたさまざまな「呪い」の正体を、湯山玲子さんが看破していきます。 誰も責めないのに、介護を引き受けない自分がどうにも後ろ暗い 「そのことを知ってはいた。しかし、現実に自分が体験すると大いに戸惑い、精神的にしんどい」。人生はそんなことの連続だが、中でもほぼ全員が同じような感想を持ってしまうことの一つに親の介護がある。 先進国の証しは、福祉の充実度でもあるので、日本も老人介護に関してはすばらしい制度が整っている。仕事や生活を犠牲にしなくとも、年老いた親をケアしていくことは可能なのだが、ついつい「世話になった親の世話を他人に任せるのはいかがなものか?」という思いが心をよぎる。加えてここに親から