「牛丼屋は松屋しか行けません。吉野家とかって後払いだから、食べてるときに『もし今、お金持ってなかったらどうしよう』って不安になってしまうんです」と明かすせきしろ氏 昨年、ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』で一躍、日本女性の恋人となった星野源。そんな彼が初主演したドラマ『去年ルノアールで』をご存じだろうか? 主人公の「私」は昼下がりに毎日ルノアールへ足を運び、とりとめのない妄想をひたすら繰り広げる。 前述の作品が「役に立つ」のに対し、気持ちいいくらいに非生産的な『去年ルノアールで』だが、この稀有(けう)な世界観を生み出したのが、せきしろ氏だ。 『週刊SPA!』の名物コーナー「バカはサイレンで泣く」の選者として知られ、近年ではピース・又吉との共著『カキフライが無いなら来なかった』で自由律俳句を披露するなど、つかみどころのない活躍を続けている。 そんな彼が先日、『たとえる技術』なる本を上梓(じょう