「デトロイト・メタル・シティ」鑑賞。ちなみに僕は原作マンガを、ほぼ毎週立ち読みしているくらいには好き。僕はこの映画化を楽しみにしていた反面、不安視もしていた。DMCはギャグ版「ジキルとハイド」であり、ジキルに相当するのが、渋谷系オシャレサブカル。ハイドが、デスメタル。とする対立構造が軸になっている。ここで肝心なのが、原作者は、この二つのカルチャーそれぞれに距離感を持っているということ。そして、その距離感は本質的にまったく別物だ。渋谷系には「キモい」アングラデスメタルには「よくわからない」という距離感。つまり、あくまで、デスメタルの描かれ方は渋谷系オシャレ嗜好と対比させるための主人公の裏の顔でしかなく、渋谷系についてはフリッパーズがどうの、カヒミ・カリィがどうの、と細かい記述がよく描かれるが、メタルはというと、「ヘッドバンキング」「悪魔崇拝」などと類型的で表層的なものでしかない。DMCは、お