京都府八幡市の小さな神社に、昨年秋から突然、時に100人を超える行列ができるようになった。名刀ゆかりの場所と紹介したツイッターがきっかけで、全国から「刀剣女子」が続々と訪れているのだ。 京阪電鉄八幡市駅から南へ約500メートルの相槌(あいつち)神社。石清水(いわしみず)八幡宮がある男山のふもとにある。社伝によると、平安時代の刀工・安綱(やすつな)が、境内の井戸「山ノ井」の水を使って、名刀として知られる「髭切(ひげきり)」と「膝丸(ひざまる)」を打ったとされる。 宮司の高月(たかつき)清子さん(42)は、先々代の宮司に請われて約10年前から社務を手伝ってきた。昨年2月に宮司になったが、本殿や社務所は老朽化が進み、傾きも目立っていた。 そこで、知人らに声をかけてボランティアのスタッフによる「復興プロジェクト」を立ち上げた。神社の由来を紹介するホームページをつくるなどしていると、6月ごろからぽつ