(2018年11月に自分のFacebookに投稿した内容を、ほぼそのままこちらにも転載してみる。時制が古いとしたら、その名残である) ゴールデンカムイを手に取る よく、近所のそば屋で食事をすることがあるのだけど、そこに漫画が沢山置いてあるので、行くたびに手にとって読んだりしている。ここ半年ぐらいは、小学生ぐらいのときによく読んでいた「るろうに剣心」(和月伸宏)を読み返していたのだけど、それを一通り読み終わってしまって、「さて何を読もうかな」と思っていたところで、「ゴールデンカムイ」(野田サトル)が目についたので、試しに読んでみることにした。 この物語は明治期の北海道が舞台の漫画で、日露戦争帰りの無敵の元軍人・杉元と、アイヌの少女アシリパたちが、ある囚人がどこかに隠した金塊を探す旅に出る、という話。それで、そのような物語なだけに、アイヌの文化とか北海道の地理とか、個々の地域の歴史的要素(たと
![ゴールデンカムイの「非・政治性」について|大杉 雅栄](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/393a17fad773ff2baa355f27c09a921a6da11017/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fassets.st-note.com%2Fproduction%2Fuploads%2Fimages%2F13741737%2Frectangle_large_type_2_ce764539c9a9fdad4c3aa75e67098bd9.jpeg%3Ffit%3Dbounds%26quality%3D85%26width%3D1280)