一部で大流行中のラーメンに似た創作料理・二郎に魅了された人々をジロリアンと呼ぶが、二郎に魅了された女性たちのことを仮にジロリアーヌと呼ぶことにしよう。 昨日池袋二郎へ行ってきたのだが、ここは歌舞伎町と並ぶ「ぬる二郎(ぬるい二郎。給食みたいな食器や煮卵、つけ麺などの異端的行為から)」でありながら、その立地と営業時間の長さから盛況を博しているため、まあそれなりに待たされたわけだ。 その待ってる間にいろいろなことを考える。 二郎を一緒に食べられる彼女が欲しいなあ、とか。 今まで付き合った相手は皆小食で、二郎に連れてくることさえかなわなかったから余計に。 そして勝手にシミュレーション。 二人で今日は何頼もうかとうきうき話しながら列が進むのを待つ。 そして迷わず大ダブルを押す俺。彼女は迷いながら大豚を押す。 周りの客は少しいぶかしげに彼女をにらむ。だけど俺たち二人はお互いに見合ってニッと笑う。 席に
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