人間には円滑な社会を築く上での心理的原則が働いている。だがこれが悪質な目的のために歪められて使用されている場合がある。社会心理学者のロバート・チアルディーニはこれまで、承諾・服従や適合・一致に関する数多くの研究を行い、悪質な目的で他者を自分の思うままに動かす人間の重要な特徴を明らかにした。 彼によると、いい意味で説得力のある人とは、人の心の琴線に触れるのがうまいという。彼らは同調を生み出し、相手をこの人の言うことなら従いたいという気持ちにさせることだ。 こうした説得力が、教育や改善など倫理にかなったことに利用されるのは良いことだ。ところが邪な輩がこれを悪用したら大変なこととなる。
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