安倍晋三元首相が銃撃され死亡した事件で、逮捕された山上徹也容疑者の母親が入信していた宗教法人「世界平和統一家庭連合」(旧・世界基督教統一神霊協会=統一教会)日本教会の田中富広会長が行った記者会見を、元信者はどう見たのか。金沢大学教授で『統一教会と私』の著書がある仲正昌樹氏は、東京大学に入学した1981年に同大駒場寮で原理研究会に勧誘されたのをきっかけに入信し、92年までの11年半、会員として活動。その経験から「当時は会員のことや献金内容について幹部にあげていくような組織ではなかった」と内情を明かす。 【写真】高校時代の山上徹也容疑者 * * * ――元信者として事件をどう見たか。 「特定の宗教団体への恨み」という山上容疑者の供述が報道され、旧統一教会のことではないかと思っていましたが、母親の献金によって家族が崩壊したことと、安倍元首相を殺害するまでに大きな飛躍があり、とても理解しにくい
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