手をかざして病気などを治す「ハンド・パワー」や「マインドパワー」など実態のない力を習得するセミナー名目で受講料をだまし取られたとして、福岡、宮崎、愛知3県の男女7人が27日、福岡県篠栗町の会社「アースハート」などに総額約1100万円の損害賠償を求める訴訟を、福岡地裁に起こした。 提訴したのは愛知4人、福岡2人、宮崎1人の計7人で、1人当たりの請求額は約92万〜234万円。 訴状などによると、原告らは2004〜10年ごろ、同社関連団体の会員に「ハンド・パワーでどんな病気も治すことができる」と誘われるなどして、その習得セミナーに受講料70万円を支払って参加した。ハンド・パワーによる「治療」を受け、治療費を支払った人もいるという。原告側は「ハンド・パワーなどが何を示すか具体的に説明がなく、実在しないことは明らか」と訴えている。