新しい変化球はこれから生まれるのか? 研究者と元投手の視点から考える(写真はイメージ) 【写真:アフロ】 すでにすべての種類が出現したとも言われる変化球。果たしてこの先の未来に“新たな変化球”が生まれる可能性はあるのか。まずは早稲田大学スポーツ科学学術院・矢内利政教授に研究者の視点から、理論的に可能性が残されているのかを探ってもらった。 新変化球を考察するにあたって、投手が投げる際に、ボールに与えることのできる変化は何かを考えていきましょう。 それは(1)スピード(球速)、(2)回転の向き、(3)回転量の3つです。 この3つの要素に空気の抵抗や揚力が影響し、ボールの軌道(変化)が決まります。この3要素を変えることで、まだ投げられていないボールがあるのか。客観的に見れば「投げられていないボール(変化球)はない」と言えるでしょう。しかし、視点を変えると、また違った考え方をすることができます。変
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