エジプト、トルコ、ドイツ、そして戻って日本の四カ国で15年余り、 ホテル始め旅行業で勤務しました。ホテルというのは社会の縮図。 そこから透けて見えた中東・ヨーロッパ・日本の話などをぶらぶらと・・・ (前回のつづき) 1992年にエジプトはアレキサンドリア沖合いの海底からプトレマイオス朝の遺跡出現!というニュースは、実にセンセーショナルなものだった。 なにしろこれが出てくるまで、アレキサンドリアを首都としたこの時代、かの有名なクレオパトラやシーザーはじめとした当時の王侯貴族がどこに住んでいたかは謎だったのだ。 伝説に伝えられるムーセイオンや図書館も、正しい位置は想像の範疇。 墓やら円形劇場やら、名残を残す遺跡がまったくないわけではないが、現存するものはどれも保存状態があまりよくない。 だからエジプト考古学史上稀な素晴らしい発見だったことは間違いない。 ワタシは見たかった。絶対に見たかった。