中東の衛星テレビ局アルジャジーラは22日、リビアのオベイディ公安書記(公安相)が反体制デモへの支持を理由に辞意を表明し、軍にデモ参加を呼び掛けたと報じた。41年以上にわたる最高指導者カダフィ大佐(68)の独裁体制の亀裂が一層深刻化した。 追い詰められたカダフィ大佐は22日夕、テレビ演説で「私はリビアを去らない。殉教者としてこの地で死ぬ」と述べた上で、23日に行う体制支援デモに国民の参加を呼びかけた。 だがロイター通信によると、22日、エジプト国境から陸路でリビア入りした記者のルポとして「リビア東部はもはやカダフィ大佐の支配下にはない」と報じた。北東部の中心都市トブルクは反体制派が制圧してから3日となり、軍兵士は「ここでは住民と軍が一致協力している」と語った。 在留邦人の脱出も始まった。在リビア日本大使館の当局者は22日、在留邦人のうち約20人が同日中にもトリポリ国際空港から出国する方