会社更生計画の認可を受けた翌日に当たる2010年12月1日、ウィルコムが久々に表舞台に姿を現した。新生ウィルコムの代表取締役社長には、宮内謙ソフトバンク取締役が就任(写真1)。ソフトバンクの100%子会社となり、ソフトバンクグループの4番目の通信会社として再起の一歩を踏み出した。 そしてこの日、新生ウィルコムの目玉サービスとして、国内の固定電話、他社携帯電話あての通話料が定額扱いになる「だれとでも定額」を発表した(表1)。自社のユーザー間の通話定額サービスは、これまでソフトバンクモバイルやKDDIなども提供している。だが他社あても含めた通話定額サービスは国内初。法人ユーザーにとっても魅力的なサービスだ。 「収支はプラスになる」 だれとでも定額は、基本料金(新ウィルコム定額プランSの場合、月額1450円)に月額980円を追加で支払えば、国内の携帯電話、固定電話あての通話料金はかからないという
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