そもそも「箱」ってなんだろう 僕らの中にある「箱」とは何だろうか。 「自己欺瞞」。この本ではそう定義している。 でも、突然「自己欺瞞」なんて言われても、なんのことだか分からない。 多分この本の著者チームも同じことを考えたのだろう。 だから、この本は物語仕立てになっていて、著者と読者が一緒に「自己欺瞞」とは何か、「箱」とは何なのかを勉強する形をとっている。 そして、そのために幾つかの例が挙げられている。 ある会社にヘッドハントされて上級マネジメントとして入社したトム。 彼が会議室で一人戦略を練り、ホワイトボードにビッシリ書き込んだメモ書きを、部下の一人が彼の了解を得ずに消してしまった。 激しく怒るトムは、メモを消した部下ジョイスを呼びつけ激しく叱責した。 トムはジョイスに、「次にこんなことをしたら、次の仕事先を探さないとならなくしてやる」とジョイスを罵った。 上司がメモ書きしたホワイトボード
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