【名古屋】クラブ史上初降格のワケは“ベンゲルの亡霊”にのみ込まれた内部抗争 2016年11月4日10時0分 スポーツ報知 アーセナルのベンゲル監督 名古屋の降格理由は、ガバナンス(組織統治力)の欠如に尽きる。昨年4月、トヨタ自動車の豊田章男社長がクラブ会長に就任。同社は今年4月にはクラブを子会社化した。狙いの一つに、資金力を増強し将来的に年間予算500億円規模の「メガクラブ」へ発展させるシナリオがあった。だが金よりもまずは組織として規律を整えることを豊田会長は求めていたはずだ。 皮肉にも現実は真逆に進んだ。柏や清水でも強化責任者を務め、J屈指の敏腕を誇った当時の久米GMが昨年4月、トヨタ出身者以外では初の社長に昇進した。社長になった久米氏だがチーム編成の権限を失い、決済の判子を押すことしかできなくなっていた。また、同時期に小倉隆史氏がGM補佐に就任。クラブのレジェンドとはいえ、経験に乏し