例えば最近のデジカメが搭載している顔の自動追尾。これはパターン認識技術が裏にあるのですが、10年前なら民生機での実現などまず考えられなかった。それが可能になったのは、アルゴリズムの確立はもちろん、アルゴリズムの性能アップに欠かせないデータの量が増えたからです。 パターン認識は大まかにいえば、大量のデータから何らかの意味を見いだす技術です。画像認識や音声認識、文章解析などといったパターン認識のエンジン、それから機械学習のフレームワークが確立できれば、あとはそこに投入するデータ量の勝負です。ですので、パターン認識の分野ではしばしば、「データはパワーである」と言います。認識処理に使えるデータの量が増えれば増えるほど、アルゴリズムの性能、つまり認識の精度は指数関数的に高まるからです。 最近はソーシャルメディアによる消費者自身の情報発信、それからセンサーとネットワーク技術の発達により、さまざまな種類
![ビッグデータ時代に生きるパターン認識、研究者と技術者の交流が必要](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/bed39b5962a5d552c95b6d796db8f55e72d32943/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fxtech.nikkei.com%2Fimages%2Fn%2Fxtech%2F2020%2Fogp_nikkeixtech_hexagon.jpg%3F20220512)