中国から海外に亡命したウイグル人組織を束ねる「世界ウイグル会議」の代表大会が14日、東京で始まった。 と言っても、日本人にとってウイグルは地理面も含めて縁遠い。ウイグルとは?亡命というからにはきな臭いのか? ウイグルは、簡単に言ってしまえば北京のずっと西にある。地球儀に指を置いて滑らせていくと、河北省などを経て、まず内モンゴル自治区にぶつかる。その北は白鵬や朝青龍の母国、モンゴルだ。内モンゴル自治区から、さらに西に進むと甘粛省に続き、新疆ウイグル自治区にたどり着く。ウルムチ、カシュガルといった都市名を聞いたことがあるかも知れない。自治区は中国全体の6分の1を占めるほど広い。その西は、もう中央アジアの国々だ。 ウイグルは中央アジアを含めた地域一体、加えて、この地域に住む民族の総称と言っていいだろう。独立国家として権勢を誇ったこともあったし、中国の歴代王朝に征服された時期もあった。そして、19